中国人民銀行(中央銀行)金融政策委員の樊綱氏は中国経済の先行きについて、「景気回復の趨勢は既に形成され、今後も持続するだろう。回復形状はV字型やW字型ではなく、小型なU字型となる」との見解を表明している。
樊綱氏の予想によると、中国の輸出成長率は2009年末から2010年初頭に反発し始め、経済危機の終了とともに正常な成長軌道に乗るが、経済危機以前に見せていた二桁の高成長とはならない、と見ている。
中国物流購買聯合会が7月1日に公布した6月のPMI指数は53.2%となり、前月の53.1%を僅かに上回った。PMI指数は2008年10月の金融危機発生時から2009年2月まで連続で50%を下回ってきたが、3月から6月までは連続して50%を上回っている。
米ウォールストリート・ジャーナルは今回の発表について、「中国政府による4兆元の刺激策に支えられ、中国経済は止まることなく成長が続いている。これはアジア経済全体にとって朗報といえるだろう。アジア各国地域は中国経済の回復成長がそれぞれの国・地域の経済回復を牽引することを願っている」とコメントしている。
また、中国人民銀行(中央銀行)総裁の周小川氏は先日、中国経済は今年第3四半期から第4四半期に持続的な回復を続け、8%の経済成長が期待されると表明している。2009年第1四半期の中国経済成長率は6.1%であり、同氏のコメントは市場回復に対して強い自信を覗かせたと見られている。
香港メリルリンチ証券のエコノミスト陸挺氏は、「中国景気の回復基調は強く、回復速度も市場予測を上回るペース」との見方を示した。市場関係者によると、中国経済はすでに率先して反発中で、政府の持続的な「マクロ経済を重点に、ミクロ経済を調整」政策が内需の景気循環に有効的に働いていると見ている。
その他、中国市場の有利な点は資金供給面にもある。市場関係者の分析によると、2009年1月から5月までの新規貸付残高は5.84兆元に達し、既に2008年度全年分を越える金額に達している。
【関連情報】
【中国】 第1四半期の国内携帯電話出荷量、9%増の5780万台
【液晶TV】 TRI予測: 液晶TV出荷量は成長維持、成長率は徐々に鈍化
【中国】 IT産業の焦点: 3G、液晶TV、ノートPC、LED、車載電子
【中台】 LEDプロジェクトに向け、産業協力同盟を結成
【特集レポート】 中国市場: LED TV市場争奪、各社が一斉に市場参入へ
※中国・台湾市場調査ならEMSOneにご用命ください。台湾のシンクタンク、TRI社との共同調査にて、最新の情報をお届けいたします。
先ずはこちらまでご相談ください。
※EMSOneでは日系企業様に向け、コストダウンに向けた各種アウトソーシングサービスの提案を行っています。EMS或いはODMを通じたコストダウンについて
はこちらをご覧ください。